大阪の夏の風物詩である「天神祭」が、2024年7月24日(水)と7月25日(木)の2日間にわたって開催されます。この祭りは大阪三大祭りの1つに数えられ、毎年数十万人もの人が集まる人気のイベントです。
7月24日は「陸渡御」、7月25日は「船渡御」や有名な「奉納花火」が行われるなど、各日に特徴的な行事が催されます。特に25日は花火大会の開催があり、大変な混雑が予想されます。一方、24日は比較的落ち着いた雰囲気の中でお祭りを楽しめるでしょう。
本記事では、天神祭2024の開催概要から、時間帯別の混雑状況、屋台の情報、アクセス方法、トイレ事情など、天神祭を最大限楽しむために必要な情報を徹底的に解説していきます。天神祭を思う存分満喫するためのガイドとなりますので、ぜひ最後までお読みください。
天神祭2024の概要
まず初めに、天神祭2024の全体像について確認しておきましょう。
天神祭は毎年7月24日と25日の2日間にわたって開催される大阪の夏の風物詩です。大阪三大祭りの1つに数えられる伝統的なお祭りで、毎年50万人を超える参加者で賑わいます。
7月24日は「陸渡御」と呼ばれる御神輿の行列が行われます。大阪天満宮を出発した御神輿が天神橋筋商店街を練り歩きます。
一方、7月25日は「船渡御」と呼ばれる、船に乗って大川を進む御神輿の行事が行われます。さらに、この日には晴れの出来事として有名な「奉納花火」が19時30分から約1時間にわたって打ち上げられます。
つまり、24日は比較的落ち着いた雰囲気の中で祭りを楽しめますが、25日は特に花火の時間帯に大変な人出が予想されるのが特徴と言えるでしょう。
そのため、天神祭を最大限に楽しむためには、各日の混雑状況を把握し、効果的な行動計画を立てることが重要となります。
次の章からは、具体的な時間帯別の混雑状況について詳しく見ていきます。
7月24日の混雑状況
まずは7月24日(水)の天神祭の様子から見ていきましょう。
15時頃
15時頃になると、天神橋筋商店街に人々が集まり始めます。屋台の出店も始まり、賑わいが見られます。
ただし、まだ比較的落ち着いた雰囲気で、大勢の人が集まっているわけではありません。
屋台めぐりを楽しむには、この時間帯がおすすめです。商店街は混雑していないため、ゆっくりと屋台を堪能することができるでしょう。
16時頃
16時前後になると、本格的に人が集まり始めます。商店街は混雑してきており、屋台や獅子舞などで賑わいを見せます。
この時間帯は、お祭りの雰囲気を味わうには最適です。まだ混雑が激しくないため、ゆったりと散策を楽しめるでしょう。
ただし、人が増えてきているため、屋台を利用する際は少し待つ必要が出てくるかもしれません。
17時頃
17時を過ぎると、お神輿の巡行が始まり、商店街は人であふれかえります。歩くのも難しい状況になってきます。
電車やバスの駅も混雑し始めており、移動に時間がかかるようになります。
この時間帯は、お神輿の行列を見物するのに最適です。ただし、屋台を楽しむのは難しくなってきます。
18時頃
18時になると、電車やバスの駅はさらに混雑が激しくなります。商店街の人出も増えており、ゆっくりと歩くのが難しくなってきています。
お神輿の行列は終了しますが、それに替わって人々で賑わいます。
19時~22時頃
19時頃から22時頃にかけては、天神橋筋商店街は人であふれかえります。
屋台に行列ができ、歩くのも大変な状況です。小さなお子様連れは、人混みを避けた方がよいかもしれません。
こうした混雑の最中でも、お祭りの雰囲気を最大限に味わえるでしょう。ただし、屋台を楽しむのは難しくなっています。
7月25日の混雑状況
次に、7月25日(木)の混雑状況についてご説明します。
14時頃
14時頃になると、天神橋筋商店街に人々が集まり始めます。屋台やお神輿の行列が始まっており、街全体が祭りムードに包まれます。
ただし、まだ人の往来は落ち着いた状況で、比較的空いているエリアも残されています。大阪天満宮境内の屋台は、この時間帯でも比較的空いているようです。
15時頃
15時頃になると、天神橋筋商店街は混雑し始めます。商店街沿いの通りは人であふれかえり、歩くのも大変な状況です。
一方、大阪天満宮境内の屋台は、まだ比較的空いているようです。人混みを避けたい方は、この時間帯に大阪天満宮境内の屋台を訪れるのがおすすめです。
16時頃
16時頃になると、陸渡御が始まります。神輿の行列が商店街を練り歩くため、人々が集まり始め、混雑が加速します。
交通規制も敷かれるため、会場周辺の道路は歩行者で溢れかえり、車の通行も困難になってきます。
この時間帯は、お神輿の行列を間近で見ることができる絶好の機会です。ただし、移動にはご注意ください。
17時頃
17時頃になると、駅やバスターミナルも人で混雑し始めます。花火を見る場所取りも始まっており、トイレの行列も長くなってくる可能性があります。
17時以降は、会場への移動や屋台の利用、トイレの確保など、さまざまな面で混雑に見舞われるため、余裕を持った行動が必要になってきます。
18時~20時頃
18時頃から20時頃にかけては、天神祭の最も混雑する時間帯となります。
最寄りの駅から会場に向かう人で、梅田駅や大阪駅も大変な混雑となります。屋台の出店場所も人であふれかえり、歩くのが困難な状況です。
19時30分からは待望の奉納花火が始まりますが、この時間帯は人出が最も多くなるため、移動や観覧にも支障が出るでしょう。
21時頃
花火が終了した21時頃は、最寄りの駅が大変混雑します。電車のダイヤも乱れ、長蛇の列ができることが予想されます。そのため、少し離れた駅から電車に乗るのがおすすめです。
会場から少し距離を置いた駅を利用すれば、比較的スムーズに帰宅できるでしょう。
交通規制情報
当日、天神祭会場周辺は交通規制が行われるため、事前に把握しておくと便利です。
7月24日の交通規制
車両通行止めエリア
- 天神橋筋商店街全域:15:00-21:00
- 大阪天満宮周辺:16:00-22:00
- 御神輿渡御ルート:17:00-20:00
歩行者天国エリア
- 天神橋筋1丁目〜6丁目:15:00-21:00
- 天満市場通り:16:00-21:00
- 天神橋南詰〜天満橋:17:00-20:00
7月25日の交通規制
車両通行止めエリア
- 天神橋筋商店街全域:12:00-22:00
- 大阪天満宮周辺:14:00-22:00
- 川沿い全域:15:00-22:00
- 船渡御観覧エリア:16:00-21:00
歩行者天国エリア
- 天神橋筋1丁目〜6丁目:12:00-22:00
- 川沿い遊歩道:14:00-22:00
- 天満橋〜桜宮橋間:15:00-22:00
トイレ事情と交通アクセス
天神祭の際は、トイレ事情や交通アクセスにも十分注意を払う必要があります。
トイレ事情
天神祭会場周辺には、公衆トイレや臨時のトイレが数多く設置されています。
ただし、過去の天神祭では、特に花火の時間前後は30分~40分程度待たされることもあったようです。そのため、余裕を持って早めにトイレに立ち寄ることが重要です。
また、一部のコンビニやショップのトイレが使用中止になっていることもあるため、事前にチェックしておくことをおすすめします。混雑を避けるためにも、トイレ事情には十分な配慮が必要です。
交通アクセス
天神祭当日は、会場周辺で様々な交通規制が敷かれます。最寄りの駅だけでなく、梅田駅や大阪駅などの主要駅も混雑が予想されます。
そのため、少し離れた駅から電車に乗るのがおすすめです。最寄りの駅に近づくと、人波に飲み込まれてしまう可能性が高くなります。
また、バス路線も大幅に変更されるため、公共交通機関の利用には余裕を持つ必要があります。車でアクセスする場合は、会場周辺の渋滞が予想されるため、できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。
電車でのアクセス
JR大阪環状線利用
- 天満駅下車:徒歩5分
- 桜ノ宮駅下車:徒歩10分
- 大阪駅下車:徒歩15分
地下鉄谷町線利用
- 天神橋筋六丁目駅下車:徒歩3分
- 南森町駅下車:徒歩5分
地下鉄堺筋線利用
- 扇町駅下車:徒歩7分
- 南森町駅下車:徒歩5分
バスでのアクセス
市営バス
- 天神橋筋六丁目停留所下車
- 天満橋停留所下車 ※祭り期間中は大幅な迂回・遅延あり
タクシーでのアクセス
推奨乗降場所
- 南森町駅周辺
- 扇町公園北側
- 天満橋駅周辺 ※会場直近までの乗り入れは規制により不可
公共交通機関の運行状況
天神祭会場周辺の公共交通機関であるJR桜ノ宮駅、市営地下鉄天満橋駅では、花火の開始前からかなりの混雑が予想されています。
17時から18時をピークに混雑するため、16時頃までには最寄り駅に着いていたいところです。夕方の混雑を避けるなら、お昼過ぎには会場周辺に行けるように早目な行動をおすすめします。
有料観覧席の詳細
約3,000発の花火が夜空を彩る奉納花火も天神祭の見どころのひとつです。天神祭奉納花火大会は有料の観覧席も設けられており、毎年大人気となっています。
天神祭奉納花火の有料観覧席の詳細は以下の通りです。
桜の宮会場
Sシート
- 価格:8,000円
- 場所:桜の宮橋南側
- 特典:オリジナルグッズ付き
- 座席:指定席(イス席)
- トイレ:専用トイレあり
- 販売期間:6月1日~7月20日
Aシート
- 価格:6,000円
- 場所:毛馬桜之宮公園
- 特典:ドリンク1本付き
- 座席:指定席(イス席)
- トイレ:共用トイレ
- 販売期間:6月1日~7月20日
天満橋会場
プレミアムシート
- 価格:10,000円
- 場所:天満橋直下
- 特典:食事・ドリンク付き
- 座席:テーブル席
- トイレ:専用トイレあり
- 販売期間:6月1日~7月10日
スタンダードシート
- 価格:5,000円
- 場所:天満橋周辺
- 特典:ドリンク1本付き
- 座席:パイプイス
- トイレ:共用トイレ
- 販売期間:6月1日~7月20日
駐車場情報
当日、天神祭奉納花火周辺の駐車場は大変混雑するため、現地に到着してから駐車場を探すことはおすすめしません。事前に予約しておくのがスムーズでよいでしょう。
会場周辺の駐車場情報は以下の通りです。
公営駐車場
扇町公園地下駐車場
- 収容台数:300台
- 料金:30分200円
- 営業時間:7:00-23:00
- 予約:不可
- 特記:祭り期間中は混雑必至
天満橋駐車場
- 収容台数:150台
- 料金:60分300円
- 営業時間:24時間
- 予約:可能(Web予約)
- 特記:規制エリアに近いため出庫制限あり
民間駐車場
タイムズ天満宮前
- 収容台数:50台
- 料金:20分200円
- 営業時間:24時間
- 予約:可能(タイムズB-Pアプリ)
リパーク天神橋
- 収容台数:80台
- 料金:30分300円
- 営業時間:24時間
- 予約:不可
おすすめの観覧スポット
大阪中心部に位置している天神祭奉納花火は、比較的低く打ち上げられますが、観覧にベストなスポットはいくつかあります。
メリット・デメリット、おすすめの時間帯など紹介していきます。
花火観覧ベストスポット
毛馬桜之宮公園
- メリット:
- 広い芝生エリアで座って観覧可能
- トイレが比較的近い
- 屋台が多い
- デメリット:
- 早めの場所取りが必要
- 人が多い
- おすすめ時間:14時までに場所取り
天満橋周辺
- メリット:
- 花火と川面の反射が美しい
- 高台があり立ち見でも見やすい
- 駅から近い
- デメリット:
- 極度の混雑
- 場所取り困難
- おすすめ時間:13時までに到着
桜宮橋周辺
- メリット:
- 比較的空いている
- 川沿いの眺めが良い
- 屋台も充実
- デメリット:
- 花火がやや遠い
- 帰りの交通機関が限られる
- おすすめ時間:15時までに到着
船渡御観覧ポイント
天満橋付近
- メリット:
- 船の転回が見られる
- 写真撮影に適している
天神祭2024の屋台情報
次に、天神祭2024の屋台情報についてご紹介します。
毎年、天神祭会場周辺には数多くの食べ物の屋台が出店します。人気のメニューには、たこ焼き、お好み焼き、串かつ、たい焼き、焼きそば、などがあります。
また、大阪ならではの、たこ焼きやたい焼きの人気店も多数出店しています。まさに「大阪の食」を味わえるのが、天神祭の大きな魅力と言えるでしょう。
ただし、前述の通り、特に25日の夕方から夜にかけては、屋台の前に長い行列ができることが予想されます。
効率よく屋台巡りを楽しむためには、できるだけ早い時間に訪れることが重要です。17時頃までには、主要な屋台を巡れば、ゆっくりとお祭りの雰囲気を味わえるでしょう。
夕方以降は人出が増え、長い待ち時間に見舞われる可能性が高くなるため、早めの行動がおすすめです。
出店エリア別の屋台情報
大阪天満宮境内エリア
- 営業時間:10:00-22:00
- 出店数:約50店舗
- 主な取扱品:
- たこ焼き(800円~)
- お好み焼き(900円~)
- 焼きそば(700円~)
- かき氷(500円~)
- フランクフルト(600円~)
天神橋筋商店街エリア
- 営業時間:11:00-22:00
- 出店数:約80店舗
- 主な取扱品:
- 串かつ(150円~/本)
- たい焼き(200円~)
- 唐揚げ(600円~)
- クレープ(500円~)
- 綿菓子(300円~)
川沿いエリア(25日のみ)
- 営業時間:12:00-22:00
- 出店数:約100店舗
- 主な取扱品:
- やきとり(150円~/本)
- じゃがバター(500円~)
- 焼き鳥(700円~)
- ビール(600円~)
- ソフトドリンク(300円~)
人気店・おすすめ店舗
大阪名物たこ焼き
- 「たこ昌」:創業50年の老舗
- 「会津屋」:ソース味が絶品
- 「たこ海」:明石だこ使用
お好み焼き
- 「千房」:祭り限定メニューあり
- 「やまちゃん」:モダン焼きが人気
- 「ゆかり」:ふわとろ食感
その他の人気店
- 「串かつ大吉」:特製ソースが絶品
- 「たい夢」:焼きたてたい焼き
- 「てっちゃん」:牛串が名物
持ち物リスト
天神祭を楽しむために持っていくと便利なアイテムを紹介します。
- ハンズフリー扇風機
- モバイルバッテリー
- ウェットティッシュ
- レジャーシート
- ゴミ袋
天神祭2024を楽しむためのコツ
最後に、天神祭2024を最大限に楽しむためのポイントをまとめておきます。
何より大切なのは、混雑状況を理解し、時間配分を適切に設定することです。特に25日の奉納花火の時間帯は、会場周辺が大変混雑するため、早めの行動が必要不可欠です。
また、屋台を楽しむ際は、できるだけ17時頃までに訪れることをおすすめします。夕方以降は人出が増え、屋台の前に長蛇の列ができてしまう可能性が高くなります。
さらに、トイレ事情やアクセス方法にも十分注意を払う必要があります。時間に余裕を持ち、無理のない行動計画を立てることが、天神祭を最大限楽しむための鍵となります。もちろん、天神祭ならではの賑わいや活気を存分に味わうことも大切です。
人混みを恐れずに、祭りの雰囲気に浸ることで、きっと素晴らしい思い出になるはずです。天神祭2024を心から楽しめるよう、本記事の情報を参考にしていただければ幸いです。
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